4月から12月まで、1年生の「総合的な探究の時間」では「取手×SDGs」をテーマに、取手市内の課題について具体的な解決策を考える活動を実施しました。
⚫︎10月28日(土) 社会人の方々との交流
いばらき教育の日の学校公開日に、1年生の「総合的な探究の時間」の授業内で、地域の社会人の方々との交流を行いました。
茨城南青年会議所、取手市役所、地域包括支援センター社会福祉協議会ふじしろ・藤代みまもりたいの26名の方々にご協力いただき、グループワークの中で対話させていただきました。
社会人の目から見た取手市の課題や、取り組みについての現状を教えていただいたり、生徒が考えている具体的な対策について、より現実的な視点からアドバイスを聞くことができました。

【生徒たちの感想】
「社会人の方との話で自分たちが知らなかったことをいろいろ聞くことができ、提案をより深められたので、とても良い時間だった」
「新たな視点から環境だけでなく自分たちの意識を見つめ直すのが大事だと思いました。とても難しかったです。この話を生かしていきたいです」
「社会人の方々が取手市についてとても良く考えてくれていたことにとても驚いた」
「取手市にいる人からの視点でしか見てなかったけど、市外にいる立場から見ると、自分にとっては些細であったことが取手市でも行われていて、ただ気づいていなかっただけということを理解した。近隣住民の意見を聞くことも効果的。」
「自分たちの目線からは良いものでも他の人から見ると、詰めが甘かったり論点が合わないところもあるのだと感じたので、何かものを見るときは、第三者が見たらどう思うのかを考えたいと思いました。」
⚫︎12月7日(木) グループ発表
4月から継続していたグループ活動の集大成としてスライドを作成し、自分たちが見つけた取手の課題と、その解決のための具体策について、似たテーマを持つグループ同士で発表を聞き合いました。
「自分がその課題に取り組むなら…?」とジブンゴトとして捉えられるよう、質疑応答にも力を入れました。
最後に投票を行い、発表した教室ごとに最も優れたグループを選出しました。
【生徒の感想】
「自分たちが作ったものを全体に発表するということ自体が今後も多くあると思うため、発表は役に立ったと思う。また質問をされることにより、自分たちの考えもより深まった」
「人の発表をただ聞いているだけでなく、悪い点やいい点を考えることにより、今までなかった視点でのものの見方などを少しわかったのでよかったと思った」
⚫︎12月14日(木) 代表者発表
12月7日(木)の発表に対して投票を行い、各教室から最優秀に選ばれた11グループが、代表者として学年全体に向けて発表を行いました。
代表者たちは、6クラスを順番に回って繰り返し発表に臨んだことで、良い訓練にもなったようです。
聞いている生徒たちも、ジブンゴトとして捉えて質問をしたり意見を言ったりする質疑応答が目に見えて上手になってきました。
【代表者生徒の感想】
「発表内容がうまく伝わるように話すスピードやわかりやすい文章で発表することができた。質問の応答では、瞬時に答えることが難しく、納得いってもらえる応答をすることも難しかったので、この経験は今後に良い学びとなった」
「たくさんの人の前で話すのは緊張したし声の大きさが少し小さくなってしまったという反省点があったが回数を増やすに連れ少しずつ改善しできるだけ聞き取りやすいように話すことを学べた」
「他のメンバーにも質問を答えてもらえたらもっと多様な質問への返答が出来たのかもしれない。聞く側を見ていたら、スライドにアニメーションをつけることで、視線をこちらに向ける人が多くなるのだなと思った」
「質問に対して返していく上で自分たちの発表している題材の不明確な点などにも気づくことができたので発表しながらこのようなことを意識できたのはすごい良かったと思う」
【聴く側の生徒の感想】
「それぞれの班の発表を聞いて、取手市を良くするための取り組みはたくさんあることが分かったし、それを実行することで取手市をもっとよくすることが出来ると感じた」
「取手市を良くする取り組みを自分たちができる範囲だけでなく、市に働きかけるような提案もあって、自分たちにもそのような事ができるんだと感じた」
「発表代表者の提案の仕方や内容がよくて今後このような機会があったら真似しようと思った」
「ただ聞いてるだけではなく発表に対する自分の意見や疑問を常に考えながらすることが出来た」
「今日の活動を通して、取手市内の問題は世界の問題に繋がっていくものや、多くの地域でも問題になっているものも多く、今回の活動を通して各班で出た問題は今回の活動だけでなく、今後もどこかで関わってくるのかなと思いました」